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200802032242
CATEGORY[小説]
どうも、豆まきが面倒になってきたリラです。
あ~、めんどくさ。

そういえば、イノセンスクリアしました~。
現在二週目です。
敵が弱すぎて、正直つまんないです。
というか、スペクタクルズ使う前に死ぬので勘弁してほしいです。

さてさて、今日は節分ということで、短編を書いてみました。
ギャグにしたつもりだったのですが、意味が分からないものとなりました。
ぶっちゃけ、自己満足です。
それでもいいというかたはどーぞ。

(……どうすればいいんだ? この状況は)
 
現在、氷華は困っていた。その原因はというと…………。
 
「風音、いい加減にしないと、本気で怒るわよ」
 
そう、彼女の双子の妹、焔華のことである。
 
 
 
 
 
闇の雫~豆は人にぶつけないように~
 
 
 
 
 
今、焔華は風音の家の車の中にいた。理由は単純。いきなり家にやってきた風音に拉致され車に乗せられてしまったのだ。ちなみに、こういうことは今回が初めてではない。買い物に付き合わされたり、お月見のために連れて行かれたりしている。
そして毎回、目的地に着くまで何のために連れていかれているのか教えてもらえないのだ。
そして今回も例外ではなく、何度尋ねても風音は目的地を教えようとしなかった。
今までは許してきた焔華だが、さすがの今日は我慢の限界だったようだ。
(まあ、本を読もうとしていたところを邪魔されたからなぁ…)
 
氷華はほのかと双子の姉妹。しかも千年以上も前からの付き合いだ。彼女がどんな性格で、どんな考えをしているかは把握している。自由を愛する焔華にとって、理由もわからず自分の時間を邪魔されたことは相当頭にきているに違いない。焔華の体の中にいる氷華でさえ、彼女の怒りが伝わってくるのだ。隣に座っている風音が感じる殺気は氷華が感じているものの比ではないと思うのだが…。

さすがは風音、といったところか。顔色一つ変えずににこにこと笑っている。そして一番不憫なのは、強制的に連れてこられた揚句に隣の焔華の恐ろしいまでの殺気を感じなければならない紅里であろう。現に紅里は、焔華からできるだけ離れたところに座っている。それでも殺気はかなりのものらしく、普段は無表情を決め込んでいる紅里の顔が心なしか青ざめているのは気のせいではないだろう。
『焔華、いいかげんに殺気をおさめたらどうだ?』
このままではらちがあかないと思った氷華は焔華に話しかけた。焔華は顔を歪めると、荒い口調で呟いた。
(だって、何も教えてくれないのよ!? 毎回のこととはいえ、いい加減にしてほしいわ)
『どうせ風音の家だろう? 何か行事でもあるんじゃないのか?』
(行事? そんなものいったい何が……あ)
『何か思い出したのか?』
(いや……。今日って、節分じゃなかったかしら?)
節分。確か、豆をまく不思議な行事だったな、と思い出す氷華。焔華は高校生だが独り暮らしのため、基本的にそういった行事はしないのだ。紅里がいてもそれは同じことで、お月見だって、この間風音に連れてこられた時が初めてだったのだ。

最も、誕生日なんかは、幼いころは祝っていた記憶もあるが。

(もしかして、そのために?)
『可能性は高いな。以前もお月見で呼ばれたし』
(……ぶっちゃけ、豆まいて何が楽しいのかわかんないんだけど?)
『まあ、豆をまくという行為はともかく、みんなでやるのが楽しいのではないか?』
(…………)
黙りこくる焔華。 「皆で」 が楽しいのは自覚しているだろう。だが、やはり納得がいかないようだ。
『まあ、風音の家に着けばわかるんじゃないか? もうついたみたいだぞ』
氷華の言葉に焔華が顔を上げると、無駄に大きな風音の家が目に入った。
「さ、つきましたよ~」
そう言って風音は焔華と紅里を車から降りるように促す。二人は車から降りると、風音に誘導されるがまま風音の部屋へと向かった。途中、すれ違った風音の弟、天空に冷たい一瞥を投げるのも忘れずに。(ちなみに、紅里はできるだけ焔華から離れたところを歩いていた)
「あ、お帰りなさいませ、主人」
「お帰り、風音」
そう言って出迎えたのは、風音の使い魔の羽離と、風音の親友、水連。その隣には、すでに豆を食べているアゲハの姿があった。
「アゲハ……。せめて、まいてから食べなさいよ…」
そう言ってため息をつく焔華。水連は苦笑している。
「言ったけど聞かなくてさぁ。基本的に精霊は、物食べなくていいはずなんだけどなぁ?」
「まあ、必要がないだけで、食べられないわけではないからな」
「アゲハは身体的にも能力的にも精霊としては子供ですしね…」
「というよりも~。そもそも豆をまく意味が分からないんですが~。節分って何なんでしょうね~?」
「いや、ちょっと待った。知らずに今まで豆まいてたの?」

焔華の言葉にこくりとうなずく風音。焔華は再び溜息をついた。
「いい? 節分、っていうのは、文字どおり季節の変わり目のことなの。立春、立夏、立秋、立冬なんかがそうね。大豆は、昔から悪霊なんかを払う神聖なものとされていたらしいわ。鬼……は、確か中国から伝わってきたんですって。人に災いをなす姿の見えないもの、というのが鬼の原型らしいわ。鬼、という言葉は日本でできたらしいけど。だから、鬼をはらう、っていうのは、災いをなすものを遠ざける、ってことらしいわ」
「へぇ~。焔華さん、よく知ってますね~」
「昔、本で読んだのよ。ああ、あと補足しとくと、今の鬼の姿って角が生えてて虎の模様のパンツを履いているものが多いでしょう? あれは鬼が居るとされる 「鬼門」 が方角を動物の表したものの牛と虎のちょうど間にあるからなのよ。だから、牛の角に虎のパンツなんだそうよ? まあ、知っててもあんまり意味はないけれどね」
「豆知識として覚えておきますね」
「まぁ、覚える必要はないけどね」

そんな会話の直後、いきなり宙を舞ったのは、アゲハが持っていたはずの豆だった。

「ちょ…アゲハ!?」
「あ~。豆まきしましょうか~」
「いやいや、止めろよその前に」
「無理でしょう、紅里。諦めましょ」
焔華がため息をついた途端、隣に立っていた紅里に向かって豆が飛んでくる。
「鬼は~外~! 福は~内~!!」
「おいアゲハ!! こっちに向って投げるな!」
「だって、鬼は外でしょ?」
「俺は鬼か!? って、痛いからやめろって!!」
やめろ、と言ってアゲハがやめるはずもなく、紅里は豆を持ったアゲハに追い回されることに。周りにいたみんなは止めるどころか微笑ましそうに見ている。
(あれって、結構痛いと思うわ……)
『このメンバーだと、止めるものは誰もい居ないしな』
(止めてあげましょうか?)
『いや、多分止まらんと思うぞ?』
(……そうね)


そうして焔華は、自分の使い魔が遊ばれているのを見て、密かに合掌したのだった。
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コメント一覧
アゲハかわえぇえええ
ってかちょっと嫌なことあってもう何もかも面倒になってるっていうかいつものことだけどいつも以上にやばくなってるかもしれないってかもう意味不(。´Д⊂)
アゲハに癒されたっ
風音に癒されたっ(´;ω;`)ウゥゥ
ウチのブログのPWはメールでb
おやすみぃいいっまだねないけどっ
【2008/02/04 23:56】||りあ#99b322086f[ 編集する? ]
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